意識をめぐる冒険 2020年10月11日

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意識をめぐる冒険 [ クリストフ・コッホ ]
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タヒチで描かれたポール・ゴーギャンの晩年の傑作、『我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか』は、私の頭を離れない三つの疑問をみごとにまとめてくれている。(中略)宗教と科学は歴史的に対立してきたが、フランシス・クリックはまさに宗教を毛嫌いした科学者だった。(中略)一九六一年に、奉職する大学の構内に礼拝堂を建てると言う計画に講義して、フランシスはケンブリッジ大学チャーチル・カレッジを辞職(中略)フランシスを説得しようとして、カレッジの創設者であるウィンストン・チャーチル卿は、礼拝堂の建設にかかる費用は私人の寄付によるものであり、完成後の施設で礼拝を強制される者はいないと指摘した。フランシスは、チャーチル宛の返事に、大学付属の売春宿の建築のための基金の設立を提案した。(中略)私(※クリストフ・コッホ教授)という人間、私の人生がまじめくさったものだとは受け取らないでほしい。私の左腕には、一九世紀の解剖学者ラモン・イ・カハールがスケッチした大脳皮質の微小回路の刺青が彫ってある。彫り師の自称「タイ」が経営するタトゥーショップの壁には、以下の落書きがうやうやしく掲げてある。本書のエンディングにはこちらのほうがふさわしかったかもしれない。人生の目的は、安全にお墓に到達することじゃない。墓石の下に行儀よくおさまったってしょうがない。途中で滑って、ボロボロになって、「チクショウ! なんてこった!」なんて叫びながら行くのが楽しいんじゃないか?

※小林正樹監督の『上意討ち 拝領妻始末』の世界観です。上述のような感覚が見るもの(鑑賞者)をスッキリさせてくれるのだと思います。この映画の主人公の伊三郎にこういったセリフがあります。「人生で今がいちばん生きている気がする」───伊三郎。人は自分が死にそうな状況のなかで全力で対応するとき、生きていることを実感できるのだと思います。原発事故のときもそうでしたが生きている実感を得られましたコロナ騒動でも同じです。山で遭難したときや海で流されかけたときも同じように生きていることを実感できます。失うか失いかけるときに全力で対応している時間が生きている実感です。人間の世界では脈はあっても死んでいるような人が多いわけです(生きている気がしていない人)。『上意討ち 拝領妻始末』お勧めです。