メアリー・カサット (はじめて読む芸術家ものがたり)

自分と同じような(※独身を貫く)道を行くことを、ドガはメアリーに強く勧めた。(略)父親が 「絵描きになったおまえを見るくらいなら、いっそ死んだおまえを見る方がいい」と叫んだときにも、彼女の決心が揺らぐことはなかった。(略)メアリーとドガが実際に恋人同士であったかどうか、二人の間で結婚について語られることがあったかどうか、我々には知るよしもない。メアリーは、死の数年前にドガからの手紙をすべて焼き払っているのでなおさらである。(略)ドガはメアリーに対して、ほかの女性には決して見せないような優しさと寛大さを示している。 たとえば、ドガ自身はペットなどを軽蔑していたが、ベルギー産のグリフォン犬の子犬を彼女のためにたいそう骨を折って見つけだしている。そしてメアリーは、死ぬまでグリフォン種の小型テリアを側から離さなかった。

※おそらく今は絶版になっている本です。ドガがメアリーを独身の道へ口説いたから今日の印象派の成功はあるのだと思います。可哀想なメアリーと優秀なドガ。