ネガティブな感情が成功を呼ぶ

フリッツ・シュトラックの有名な研究によれば、実験参加者に、鉛筆を上下の歯の間にくわえたまま(こうすると微笑みの筋肉が使われる)自分について記述してもらったところ、鉛筆をくわえなかったグループに比べ、より明瞭で前向きな文を書いたという。幸福コンサルタントたちは、この研究をお墨付きにして、臆面もなく「幸せなふりをしていればそのうち本物になる」と説いた。こういうやり方はどれも本質的に、人々をネガティブ心理状態から遠ざけようとするものだ。しかし問題を避けるということは、問題解決の道を探る努力を避けること(略)ネガティブな事柄に無感覚になれば、ポジティブな事柄に対しても無感覚になる。前章で紹介した面白い漫画を見ても笑うことのできなかったうつ状態のアメリカ人の姿を思い出してみてほしい。

※これは漫画『ワンピース』の人造悪魔の実スマイルの話。世界政府直営の料理教室は職業柄BPDにもっともなりやすい職業。スマイルは「口角をあげて」と呼ばれる。BPD(耳打ちを得意とする隠蔽要員)を生産する工場はBPD対策としてスマイルを。現実世界ではスマイル工場ではなくBPD工場。BPD工場ではこの他にマインドフルネスというスマイルに似た効能のものもBPD対策として併用。BPDは境界性人格障害の略。